お相撲さんのネクストキャリアってめちゃくちゃ大変
普通に学校に行って、普通に就職するとあんまり出会うことすらない世界ではあるんですが、アスリート&アーティストを目指していますという人って、人数としてはかなりの数が存在します。
通常の人生・キャリアを歩んでいる人の場合、大体、中学卒業ぐらいの段階で分断されるので、リアルな実感が難しいんですよね。
HR分野でのジャンルとしてはアスリートの引退後のキャリアというジャンルです。野球とかはグラゼニとかでも描かれていたりしますが、笑い事とかではなく、かなり深刻な問題だったりします。
普通の人がTVで見るのはアスリートピラミッドの本当に上だけなのですが、人生をかけて頂上を目指しても圧倒的大多数はプロとして生活できるレベルになることはできません。
コロナ禍の現在、いま流行りの不要不急ではありますが、この状況ではアートやスポーツは趣味で行うものであり、プロを目指すという行為は、一部のお金持ちがだけがやるものになってしまいます。
特にお相撲さんの場合、引退が早く、不可逆な怪我、またカラダのサイズが特大なため他のジャンルよりも遥かに普通の社会に戻りにくいです。
あとバレエやダンスや他の格闘技とかと違ってレッスンプロのマーケットも激狭です。すもうスクールとか無いですね。
どの世界でもそうですが、裾野が広いほど頂上は高くなります。健康、怪我のリスクを抱えて、さらに引退後のリスクまで抱えている事実を見ないフリをして、日本人横綱が〜とか言っている人は相当やばいです。
もちろん、お相撲などというものは不要不急のものですので、知ったことか!と言う論はあるでしょう。しかし、現実問題として指導者やタレントとして業界に残れない圧倒的多数の人にとってネクストキャリアの選択肢は多くありません。
もちろん、他の競技全般に言えますが、この状況は笑い事ではなく深刻な問題です。
不要不急の仕事に就いたのだから自己責任!と切って捨てるのは簡単ですがだったら日本人横綱が〜とか言っちゃあダメですし、そのリスクをモンゴルとかの若者に背負わせるのも無責任に過ぎます。
五輪は延期になりましたが、頂上に立つ人達の下には猛烈な数の夢破れた人達がおり、その人達が不健全なレベルのリスクを背負わされている、という事実は認識しておかないとなりません。
※もちろん、この状況はアーティスト系全般に言えることと思いますがアスリートは引退後が長く、日常に支障をきたすレベルの怪我もあります。
ようするに現状では、アーティストもアスリートも、プロを目指せるのは資産家のお家の子だけであり、それはあまり健全な社会ではないんじゃないでしょうか?と。
もちろん、なんちゃってバンドマンとかは自己責任でいいかもしれません。だから、全ては個別で考える必要はありますが、いずれにせよ、アーティストと異なり、アスリートは引退&怪我でかなり不健全に職業リスクを抱えています。
国の支援って強化選手だけなんですよね。少なくとも引退後の真っ当なネクストキャリアがもっと沢山存在しなければ、資産家のご子息しか頂上を目指せなくなります。
これってどうなの?と。
中学卒業ぐらいで強化選手なりで分断されてしまうからこそ、そういった事実を知ることと、あと、
体育大生って、人材市場で強い人材なんですよね。企業さん、ピチピチの新卒ではないですが、同じようなセグメントの学生っていますよ!と。
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